オーディオブックとは、本の朗読がスマホアプリで聴けるサービスです。移動中や隙間時間を有効活用したい人が、「ながら聞き」でインプットを増やすことができると注目を集めています。
ただ紙の本と比べてメリットがあるのか、どういう効果が得られるのか気になりますよね。
本記事では、オーディオブックのメリットや利用シーンなどを紹介しています。オーディオブックがすぐ使いたくなる情報を紹介しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
オーディオブックのメリットとは?

まずはオーディオブックのメリットを紹介していきます。
- 読書量・知識量が増える
- 聴く力を鍛えることで脳が活性化する
- 目が疲れているときでも読書ができる
- 超有名俳優・声優の朗読が聴ける
- 持ち歩きが簡単
読書量・知識量が増える
近年、読書量と年収には相関関係があるとされる研究データがアメリカの「Business Management degree」に掲載されました。
記事によると、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといった世界の富裕層と、年収300万以下のビジネスマンには以下の違いがあったとされています。
- 富裕層の88%が1日30分以上読書をしているが、年収300万以下の層は2%しかいない
- 富裕層の63%が移動時間にオーディオブックを視聴しているが、年収300万以下の層は5%しかいない
出典:Habits of the World’s Wealthiest People (business-management-degree.net)
もちろん、読書量が増えるだけで年収が上がるわけではありません。ですが読書により知識や教養が身に着くことは確かです。
また移動中にオーディオブックも使用していることからも、一流のビジネスマンがいかに時間を有効活用しているかがわかりますね。
聴く力を鍛えることで脳が活性化する
耳を意識的に使うことは、脳を活性化させると言われています。
聴覚は特に脳幹と密接なかかわりがあります。脳幹はどこから聞こえるかを感じる方向感を司り、背後から来る危険を察知したり、騒々しい場所でも特定の人の話を聴き取ったりすることもできます。また呼吸や睡眠、血液循環など重要な機能も担うので、しっかり聴くことで体を整え、記憶・集中・理解・発想などの能力も高めます。
オーディオブックの効用 能動的に聴くことで脳が活性化|NEWSポストセブン (news-postseven.com)
オーディオブックは倍速で聴くことができるのですが、最初は集中して聴かないと内容が聴き取れません。慣れてくると別の作業をしながら3倍速・4倍速で再生しても理解できるようになりますよ。
また聴く力を鍛えることは、コミュニケーション能力の向上にも良いと言われています。
老若男女、社会人、学生などさまざまな人の脳を見た結果、中小企業の経営者のほとんどは「聴覚系脳番地」が発達していることが分かりました。つまり「聞き上手」ということです。(中略) 商談の場で折衝を行ったり、職場の仲間とのチームワークを円滑に進めたりするためには、まず「正確に聴き取る」「大切なキーワードを聞き逃さない」ことが大切です。
折衝力・コミュニケーション力を高めるには?手軽に実践できる「脳」の鍛え方 | リクナビNEXTジャーナル (rikunabi.com)
近年WEB会議や電話でのコミュニケーションが増えています。相手の顔色や仕草から伺えていたサインが読み取りづらくなっており、今後は話し方や声色から相手の感情を読み取る力が必要になってくるでしょう。
目が疲れているときでも読書ができる
現代人はスマホやパソコンの使用により、多くの人が眼精疲労に悩んでいると言われています。
目が疲れている状態で紙の本を読もうと思っても難しいですよね。
オーディオブックは聴く読書なので、目を休めながら情報をインプットできます。私も目が疲れているときはあずきのチカラで目を温めながら聴いています。
超有名俳優・声優の朗読が聴ける
オーディオブックでは一部の作品で、誰もが知っている有名人の朗読を聴くことができます。
例えばaudiobook.jpでは、以下のような有名声優が朗読した作品があります。
- 山口勝平(『名探偵コナン』の工藤新一役) -「走れメロス」(太宰治)
- 田中真弓(『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ役) -「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)
- 山寺宏一(数々のアニメ・映画作品を担当)「セロひきのゴーシュ」(宮沢賢治)
作品はあまり知らなくても、好きな声優が朗読しているから聞いてみるというのもアリですね。
持ち歩きが簡単
紙の本だと言わずもがな、電子書籍でもリーダー端末が必要になりますよね。
オーディオブックはスマホで聴けるので、持ち歩きが簡単です。事前にデータをダウンロードしておけばオフラインで再生可能なので、外出先でも気軽に聴くことができます。
スマホはいつも持ち歩くものなので、「今日はカバンに入れ忘れた!」ということもありませんよね。
紙の本と比べたときの違いとは?

次に、紙の本と比べたときの違いについて紹介していきます。
読み飛ばしや読み返しが難しい
本を読んでいると、「さっきの部分よくわからなかったから読み返そう」となることがありますよね。
また、教養系の書籍では自分が知っている内容は読み飛ばすこともあると思います。
紙の本では視覚的に該当箇所がわかるので読み飛ばしや読み返しが簡単に出来ます。しかし、オーディオブックでは巻き戻し・早送りをして探すことになるため、該当箇所を探すのに少し慣れが必要です。
オーディオブックに向いていないジャンルがある
図や表が掲載されている書籍をオーディオブックで聴く場合、それらは添付資料としてアプリの画面で確認することができます。
ただスマホ画面を見ないで読書できることがオーディオブックの利点なので、図や表が多く掲載されている書籍は紙の本で読んだ方がよいでしょう。
オーディオブックの利用シーン

オーディオブックは「ながら読書」ができると言っても、複雑なタスクをこなしながら聴いても内容が頭に入ってきません。(例えば紙の本で読書しながらオーディオブックで別の本を聴く…のは無理ですよね)
オーディオブックは単純なルーティン作業をしているときに聴くと「ながら読書」の効果が実感でき、かつ新たに読書時間を作る必要がありません。
こんなシーンで利用してみてはいかがでしょうか?
- 移動中(通勤・通学など)
- ジョギング・散歩をしながら
- 家事をしながら
- 育児をしながら
- 「ながら」ではなく集中して
移動中(通勤・通学など)
電車やバスでの移動時に、スマホで適当なネットニュースを見てしまうことはありませんか?私も経験があるのですが、たいして見る必要のない記事を読んで時間を潰してしまうこともありますよね。
そういう時間こそ、オーディオブックを使って有益な時間に変えてしまいましょう。
また書籍ではありませんが、聴く日経はビジネスマンにオススメです。平日毎朝6時に、日本経済新聞の朝刊から厳選されたニュースが配信されます。約20分の内容ですが、倍速にすればもっと短時間でインプットができます。朝の忙しい通勤時間に最適なオーディオブックですね。
ジョギング・散歩中
汗を流しながら読書でインプットも増やせます。
もう読書がインドアの趣味とは呼べませんね!
家事をしながら
洗濯物を干すときや掃除など、あまり考えずにできる家事が取り入れやすいです。
料理は、段取りを考えていると本の内容が入ってきませんし、なにより手元が疎かになります。危険なので、個人的にはあまりオススメしません。
育児をしながら
個人的にオススメなのが寝かしつけ中の利用です。
何度も抱っこしたりベッドに置いたりを繰り返して、なのに中々寝てくれなくてイライラ……なんてことありませんか?オーディオブックを聴きながらだと時間があっという間に経ちます。耳に集中するためか、寝てくれなくても心安らかでいられます。
赤ちゃんが寝た後も続きが気になって聴いてしまい、結果夜更かししてしまうことだけは気を付けてくださいね。
「ながら」ではなく集中して
色々な「ながら」シーンを紹介してきましたが、ジャンルが小説だと物語の世界に入り込みたいですよね。
そういうときは暖かい飲み物を用意して、落ち着いた空間でオーディオブックだけを集中して聴いてみてはいかがでしょうか。
オーディオブックはプロの声優やナレーターが朗読しています。紙の本を読むのとはまた違った世界が堪能できますよ。
お試しで聴き放題サービスを使ってみよう
オーディオブックが使いこなせるかわからない…という人はまず1か月間無料の聴き放題サービスを使ってみることをオススメします。
ただ「聴き放題」と聞くと「あんまり有名な本が配信されていないのでは?」と思いますよね。
以下にaudiobook.jpの聴き放題サービスで聴ける有名どころの書籍をリストアップしてみました。本屋で平積みされるぐらい有名なものや、映像化されたものも多数配信されています。これを機にチェックしてみてはいかがでしょうか。
オーディオブック徹底解説 まとめ
本記事では、オーディオブックの聴くことによる効果や紙の本との違いを紹介しました。
「そうは言ってもやっぱり読書は紙の本じゃないと」と思う方もいるでしょう。私もどちらかというと活字を追いかけるのが好きなタイプなので、その気持ちはよくわかります。
大切なのは紙の本・オーディオブックのどちらかだけにするのではなく、それぞれ良いところを活用することです。
基本は紙の本を読み、移動中や単純作業中に空いている耳でオーディオブックを聴く。こういう補完的な使い方をすることで、読書量を格段にアップさせることができるでしょう。
まずは無料体験から気軽に初めて、オーディオブックの世界を体験してみてください!
コメント